今から10数年ほど前になりますが、最初で最後の「内職」をやったことがあります。結果としてたった一月でやめました。

内職は子供が生まれて家にいるようになってから、家にいながら収入を得る内職に一種の憧れのようなものがありました。子供が生まれた頃はまだパソコンやインターネットが一般的ではなく、紙の媒体かテレビが主な情報源でした。

仕事を探すにもハローワークか求人情報誌や折り込みチラシが全てです。最初に「内職」に一歩行動を起こしたのは子供が2歳の頃です。当時済んでいた自治体の書類を見ていると「内職相談」という項目を見つけました。

 

そこには直接アポ無しで行くことが通例のようで、早速窓口に行ってみました。すると私の前には同じくらいの年の女性が仕事が決まった様な話のやりとりをしていました。聞こえてきたのは「同居している姑さんと一緒に行うので、子供の体調不良などでも対応できるから納期に遅れることはないそうです。」と言うような話を依頼の企業に電話していました。

その人もおそらく、私のように小さい子供がいるのですが、姑さんと同居しているので、何かあったときのフォロークリアしているという人なわけです。そんな人が決まった直後では私は不利・・そんな空気を感じました。

私はそのとき、夫の転勤で周囲に全く知り合いもいませんでした。

 

でも来てしまったので、ダメ元で窓口の担当女性の前に座りました。「どうして内職をしたいのですか?」どうしてって、収入を得たいからに決まっているでしょうに。何か威圧感のような物を感じて嫌な予感がしました。

「収入を得たいからです。」そう答えました。それ以上に何があるというのでしょう。「お子さんはいますか?代わりに見てくれる人はいるんですか?小さいお子さんがいていつ、仕事をすrんですか?一日何時間くらい仕事をする予定ですか?」そんな質問が次々となされました。

「代わりに見てくれる人がいないからこそ、内職をしたいのです。仕事は子供が昼寝中などにします。一日2、3時間を考えています。」

すると「それじゃあ無理ですね。お子さんが予定通りに昼寝してくれないときはあるでしょう。一日2,3時間では無理ですよ。フルタイムと同じくらい作業するつもりでないと無理です。結局、そういう方が納期を守れなくって途中でやめてしまうんです。」

企業に紹介する前に、門前払いをくらっているようでした。女性は、私に紹介する気が全くなく、早く話を終了したい感がアリアリ伝わりました。

確かに話はもっともですが、私は真面目に仕事をする自信はありました。やってみなければわからないのに、紹介する以前に子供がいて外に働きに行けないから内職をしたいのに、「子供がいる」という理由で、実質、「門前払い」なのでした。

そして間が悪いことに私が来る直前に別の人が決まったばかりだったのも原因だったかもしれません。とにかく、最初の内職に踏み出した私の一歩はこれで終了しました。

つづく